予防歯科について

痛いから歯医者さんに行くのではなく、痛くならないために
歯医者さんへ行く『予防歯科』をそろそろ始めませんか?

予防歯科

「歯が痛い!」だから、歯医者へ行く。あたりまえですよね。

では、『予防歯科』とはなんなのでしょうか?必要なのでしょうか?

予防歯科の目的は『お口の中の健康を生涯維持し、美しく健康な歯を育てる』ことです。小さなお子様であれば、虫歯が一本もないお口の環境を作ることが可能ですし、
成人の場合、治療した部分の予防、口臭、歯の汚れを防ぐことができます。
残念ながら、毎日きちんと歯みがきをしているつもりでも、セルフケアでは、虫歯の原因となる
バイオフィルムやお茶、コーヒー、タバコなどの汚れを完全に落とすことはできません。正しいセルフケアに加え、定期的なプロのケア『予防歯科』があなたの将来の口腔環境を守り自然で美しい歯を育てるのです。


予防先進国は残ってる歯が多い!?

グラフ02

上の図からお分かりのように、欧米では、虫歯や歯周病にならないため積極的に歯科医院を活用しています。

日本人が持つ歯科医院のイメージは、「歯が痛くなったら行くところ」ですが、欧米の予防歯科先進国では、「虫歯や歯周病にならないため、健康で美しい歯のお手入れに利用するところ」という考え方です。

治療ではなく、このメンテナンス(予防歯科)に力を入れたことによって、国民の平均残存歯数が飛躍的に向上したのです。
グラフにあるように70歳での平均残存歯数に大きな差が出ています。
歯は一度失うと
生えてくることはありません。一生涯、健康な自分の歯でどんなときでもおいしく楽しくお食事ができる。
そんな素敵な人生のサポートをさせていただくのが、予防歯科です。


歯が残ってると、おサイフにやさしい!?

グラフ01

「歯がしっかり残っている人は総医療費が少なくなる」

というデータは、多くの歯科医師会・大学等の研究機関から発表されています。

総医療費は1.5倍

残存歯数「0~4本」の人・・・541,900円/年
「20本以上」の人は・・・364,600円/年

糖尿病医療費は1.4倍

残存歯数「0~4本」の人・・・317,100円/年
「20本以上」の人・・・219,600円/年
重症の歯周病の人・・・270,000円/年
歯ぐきが健康な人・・・200,000円/年

虚血性心疾患医療費は2.3倍

重症の歯周病の人・・・362,300円/年
歯ぐきが健康な人・・・200,200円/年

脳血管疾患医療費は2.3倍

残存歯数「0~4本」の人・・・382,200円/年
「20本以上」の人は・・・169,400円/年




おうちでできる予防

おうちで出来る予防

1.あなたに合うブラッシングを

よく「歯みがきをしているのに虫歯になる」と悩む方がいますが、「みがいている」と「みがけている」は違います。
みがき方によっては歯茎を傷めたり、みがきすぎて歯が摩耗(すり減る)したりします。
正しいみがき方をすることがとても大切です。

ブラッシング

2.歯間ブラシ

ハブラシは歯と歯の間まで毛先が届きません。歯間ブラシを利用して、ハブラシの届かない部分からプラーク(歯垢)を取りのぞきましょう。

歯間ブラシ

3.デンタルフロス

虫歯とは、お口の中の虫歯の原因菌(ミュータンス菌)が、みがき残しの食べ物を原料として酸を作り出し、歯の表面をどんどん溶かしてしまうことをいいます。
プラーク(歯垢)がたまる歯周部分はハブラシの毛先が届きにくく、特にみがき残しが出来やすい要注意ゾーンです。
デンタルフロスを使い、歯と歯の間のプラークを除去します。

デンタルフロス

4.唾液が出やすい環境を作る

唾液には、食べ物の残りかすを洗い流し、お口の中をいつも清潔に保つ働きがあります。
また、お口の中の細菌を除去し、唾液中に含まれている免疫物質によって粘膜などの細菌感染を防いでいます。
お口が開いていたりすると、乾燥するため唾液がなくなりますのでご注意ください。

唾液が出る環境

唾液腺マッサージ

唾液の分泌低下はお口の中が乾きがちになります。唾液による殺菌・粘膜の保護作用などの機能が低下します。唾液の減少は、むし歯が多発し、歯周病を悪化させ、口臭、入れ歯による痛み、味覚異常による飲み込みがしにくくなるなど、様々な症状が現れてきます。唾液分泌を促進するには、唾液腺マッサージが有効な対処法です。

食事前に唾液の分泌を促すために、唾液腺を5~10回指で軽く押します。

耳下腺(じかせん)
耳たぶのやや前方、上の奥歯あたりのほほに人差し指を当て後ろから前に向かって10回ゆっくり回します。

耳下腺


顎下腺(がっかせん)
親指を顎の下の内側のやわらかい部分に当て、耳に下から顎の下まで5か所ほどを1回につき5回ずつ押します。

顎下腺


舌下線(ぜっかせん)
両手の親指を揃え、顎の前の部分の真下から上へ下を押し上げるようにグーッと10回押します。

舌下線